アドビ、IBM、Red Hatと顧客体験の変革を促進する戦略的パートナーシップを締結

ハイブリッドクラウドを利用する規制産業を初期の対象に

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[ノースカロライナ州ローリー– 2020年7月21日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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アドビ、IBM、Red Hatの3社は、オンプレミスのデータセンターでも、複数のパブリッククラウドでも、あらゆるハイブリッドクラウド環境で、企業が柔軟性とスピードをもって優れたデジタル顧客体験を提供できるようにします。

Red Hat クラウドプラットフォーム担当シニア・バイスプレジデント アシェシュ・バダニ

Adobe(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)、IBM(本社:ニューヨーク州アーモンク)、Red Hat(本社:ノースカロライナ州ローリー)は、特に規制の厳しい業界のお客様のデジタル変革の加速とリアルタイムのデータ・セキュリティー強化を支援するため、3社における戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。これにより、お客様は、カスタマー・ジャーニー全体にわたり、よりパーソナライズされた顧客体験の提供が可能になり、エンゲージメント、収益性、ロイヤリティの向上を促進できるようになります。

現在、企業のデジタル変革への取り組みの一環として、中核的な業務処理の多くがクラウドに移行しています。そのような状況下で、「Cスイート」と呼ばれる企業の経営幹部たちの責任は、セキュリティー遵守を最優先にしながら、顧客の要求にいかに応えるかに再定義されつつあります。データ駆動型マーケティングが重視される昨今、特に銀行やヘルスケアなどの特に規制の厳しい業界の最高マーケティング責任者(CMO)やチーフ デジタル オフィサー(CDO)は、企業と個人を含む顧客の重要情報の管理者としての責務も担っています。そうした経営幹部たちにとって、有意義な顧客体験の提供と同様に、データの保護が最優先事項となっています。


このパートナーシップで重点的に取り組む領域は以下のとおりです:

  • ハイブリッドクラウドに対応した柔軟性のあるデプロイメント:アドビとIBM、Red Hatは、企業のコンテンツとアセットの管理および配信システムを、あらゆるタイプのハイブリッドクラウド環境上で構築できることを目指します。これには、パブリッククラウドを複数組み合わせたものから、オンプレミスのデータセンターを組み入れた環境までが含まれます。具体的には、Adobe Experience Cloudの一部であるAdobe Experience Manager 6.5を、業界をリードするエンタープライズ・オープンソースのコンテナプラットフォームであるRed Hat OpenShift上で認証して提供します。これにより、IBMは企業のクラウド環境をそのままに、顧客データの保持、アクセスおよび活用を実現します。
  • アドビの製品を金融サービス基準で提供:IBMの金融サービス対応パブリッククラウドを活用し、Adobe Experience Managerの提供範囲を金融業界向けに拡張します。これにより、企業の担当者がパーソナライズされた顧客体験を提供する際に、最高のセキュリティーと規制要件を満たせるように支援します。
  • アドビとIBMのサービス連携:IBM Servicesにおいてビジネスデザインに特化したIBM iXは、サービスメニューを拡張し、アドビのコアなエンタープライズ・アプリケーションを網羅します。これにより、Adobe Experience Cloudをはじめ、今後はAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloudいずれのお客様に対しても、より広範囲かつ統合されたサポートを提供していく予定です。 グローバル企業がビジネスのあらゆる接点において顧客の信頼を得るためには、パーソナライズされた顧客体験が欠かせませんが、IBM iXはそのデザインと実装にデータを活用し、大規模に展開することを促進します。
     

アドビのデジタルエクスペリエンス部門担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのアニール・チャクラヴァーシー(Anil Chakravarthy)は次のように述べています。「今日、企業は、顧客とデジタルで確実に繋がるための努力をこれまで以上に求められています。IBMとRed Hatとのパートナーシップにより、規制産業の企業がこの要請に応えられるよう支援できることを嬉しく思います。お客様は各種規制を遵守した上で、リアルタイムの顧客データを活用し、あらゆるデジタルタッチポイントに安全かつ大規模に顧客体験を提供できるようになります。」

 また、IBM Global Marketsのシニアバイスプレジデントであるブリジット・ヴァン・クラリンゲン(Bridget van Kralingen)は次のように述べています。「今日、業界を問わず、あらゆるビジネスが『顧客体験ファースト』であることが求められています。そこに信頼性とテクノロジーの柔軟性を重視するアプローチで取り組めば、データが計り知れない価値を生む可能性があります。アドビのマーケティングの専門知識、IBMの規制の厳しい業界における専門知識、そしてRed Hatのオープンイノベーションを融合させることで、企業は信頼性に支えられたデータ活用ができるようになり、新たな競争優位性をもって成長することができます。」

Red Hat クラウドプラットフォーム担当シニア・バイスプレジデントのアシェシュ・バダニ(Ashesh Badani)氏は、次のように述べます。「デジタルエコノミーにおいて競争力を維持するには、イノベーションを迅速に実現しなければなりません。このコラボレーションを通じ、アドビ、IBM、Red Hatの3社は、オンプレミスのデータセンターでも、複数のパブリッククラウドでも、あらゆるハイブリッドクラウド環境で、企業が柔軟性とスピードをもって優れたデジタル顧客体験を提供できるようにします。」

本パートナーシップの一環として、IBMはアドビを「エクスペリエンスのグローバルパートナー」に指定し、Adobe Experience Cloudおよび、それに含まれるエンタープライズアプリケーションの採用を開始、自社のグローバルマーケティングの変革に活用していきます。


Adobe Experience Managerについて

Adobe Experience Managerは、主要な業界アナリストにより最も先進的な、企業向けデジタル顧客体験管理(CXM)アプリケーションとして認められており、コンテンツ管理(CMS)、デジタルアセット管理(DAM)、デジタルサイネージ管理、カスタマーコミュニケーション管理(CCM)といった拡張性、安全性、俊敏性に優れた各種サービスと連携しています。エクスペリエンスを主題にした主な調査報告書において、業界アナリストがアドビをリーダーとして位置づけるものは25にのぼり、これはテクノロジー企業のなかでも突出しています。

 

アドビについて
アドビは、世界を変えるデジタル体験を提供します。
アドビ株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、webサイト ( https://www.adobe.com/jp/ ) に掲載されています。

IBMについて

IBMとアドビの連携に関する詳細な情報はWebサイトをご確認ください。(www.ibm.com/adobe-partnership
 

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